劇団四季「春のめざめ」
2009年 07月 12日
『春のめざめ』は2007年トニー賞8部門を独占したブロードウェイ・ミュージカル。
1891年にドイツの劇作家フランク・ヴェデキントが発表。発表された当時は、
子供たちの性のめざめを赤裸々に描いた内容が波紋を呼び、
以降100年近く完全な形では上演されなかったといういわくつきの作品です。
妊娠、自殺、同性愛、家出など現代社会にも通じる問題が取り上げられていて
これが100年前、男女が席を同じくすることもままならなかった、19世紀のドイツが舞台
抑えつけられた社会の中での、若者たちの衝動の発散が舞台で演じられています。
ハンドマイクの使い方、男女の大人はすべて同じ俳優さんが演じていて、
子供からの目線では大人は同じという演出は面白いなと思いました。
また舞台上に設定された「ステージシート」というものがあり
役者と同じ舞台の上で見て、観客が一体化するというのも新鮮でした。
でもこの舞台は 結構衝撃的なシーンがあるので普通の席で良かったなとは思いました。